2002年9月30日 主演は中学生? [第2章 東京・営業篇]
D社からのさらなる連絡があった。映画化に向けてのいろいろ提案。先方の構想はこうだ。
制作費は数千万円クラスの。それを中堅の映画館グループで上映する。
窪塚洋介・主演の「ピンポン」のような形態にしようというのだ。
僕が当初、考えていたのは一千万円弱のクラス。それが数千万となると完全な企業映画。これは嬉しい展開。予想外なので戸惑いさえある。
そして先方のリクエストは主人公たちの設定を「女子高校生ー>女子中学生」に変更してほしいということ。
だが、15歳以下の俳優たちに、十分な演技力があるのか? 芝居の理屈がわからないのではな いか?と不安になる。
現在、僕が演劇学校で教えている中学生も、文化祭の芝居。テレビ等で見る子役もレベルが低い子が多く、セリフ棒読みということが多い。
「ストロベリー」は主人公とも言える4人の少女の演技に、。全てがかかっている。かなり高いレベルの演技ができないと、全てが壊れる。
ただ「金八先生」の生徒レベルの子たちなら、何とかなるかも・・・。
79年の第一シーズンから全て見ているけど、なかなかの子が多い。あのレベルの子たちなら中学生でも行けるかもしれない・・。
D社の提案にはいい点が多い。捨てる神かれば、拾う神あり。
再びチャンスは巡って来た。何とか形にしたい・・。(つづく)