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2002年12月16日Ⅳ 地方ロケの難点4 [第3章 主演女優探し篇]

 交通費だけではない。宿泊費も必要。1泊1万円だとすると、100人で100万。映画の場合撮影は1か月。×30日として、3000万円!

 食事もロケの場合は朝、昼、晩と出すのが決まり。そうなると、映画を撮る以外で5千万以上の出費が必要。1億円程度の作品だと、半分が消える。

 これが大阪でなく、別の地方都市だともっと経費がかかる。だが、地方ロケをやめて都内撮影に変更すれば、その膨大な出費がほとんどゼロになる。

 そうすると予算が大幅に削減できたり、別のことにお金を使える。巨大なセットを作るとか、CGでエイリアンを描くとか、1ランク上の有名タレントを起用する。その方が映画の中身がおもしろくなりヒットに繋がる。

 つまり、その地方でなければならない理由があり、それが観客の動員に繋がらなければ、地方ロケする意味はない。制作会社もその手の企画は受けない。

 京都、奈良、北海道という人気ある町ならまだ理解もあるのだが、「和歌山県の田辺で撮影したい!」というと最悪。「それ、どこにあるの? そんなころでロケしてどうするのぉ?」と言われて終わる。
 しかし、尾道であれば話は違う。大林宣彦監督の映画で有名。映画ファンにアピールする。

 何十軒も製作会社を訪ね、ようやく田辺ロケを受け入れてくれたのが今回のD社。が、そこでもロケ地変更の要求が出てきたのである・・。
 会社サイドに立てば当然のことではあるが、僕は古里で撮影をしたい。どうすればいいのか・ ・・。(つづく)


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