尾道ロケハンの旅・「ふたり」の坂道 /2003年3月22日 [第4章 尾道ロケハン篇]
本日、尾道ロケハンの最終日。また、町を徹底的に歩きまわる。「ふたり」のロケをしたお寺を見つけた。
映画で見るより大きく豪華。ここで石田ひかりがピアノを弾き、尾美としのりが花束を持って見守るシーンが撮られたのだ。
その帰り道に同じく「ふたり」のオープニングとエンディグに使われた坂道を見つけた。これは感動。ここでお姉ちゃんが事故死するのだ。
いけない! ロケ地巡りではない。「ストロベリー」のロケ地探しだ。
しかし、大林映画を撮った場所はもの凄い大林パワーが溢れていて、どう撮っても蹴散らされてしまう。
変な表現だが、過去の名作をリメイクしても絶対に勝てないということがある。
技術も、製作費も、数段アップしているのに、過去の作品に勝てない。理由は「思い」だろう。ネームバリューがあるからと、リメイクするだけではダメ。
その作家の思いがオリジナルには勝てないのだ。
それと同じことが大林映画ロケ地では起きる。生まれ育った大林監督の思いを越えない限り、映像で越えることもできない。
映画を見て観光で来ただけの憧れでは、絶対に勝てない・・・。でも、それを探さねばならない!(つづく)
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