2003年3月23日 東京へ・Ⅰ [第4章 尾道ロケハン篇]
東京行きの深夜バスの中。眠れずに思い出を手繰っていた。
そもそも、大林映画との出会いは、何だったか? そうだ。「ねらわれた学園」。ほとんどの人は「HOUSE/ハウス」なのだが、僕は少し遅い。
そして「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」と連打されて、もの凄い監督が日本にいたことを知る。
が、実は僕らの世代はCM監督だった頃の大林作品をたくさん見ている。超有名なのはチャールズ・ブロンソンのマンダム。ソフィア・ローレンのラッタタ。カーク・ダグラスのマキシム。
山口百恵、三浦友和のグリコ・セシルチョコレート・シリーズ。と、もの凄い数の作品を見ている。それも印象に残る名作が多かった。
そんな大林監督が撮った映画。撮影所で助監督として修行した人が監督する日本映画とは、全く違う感覚。「アメリカ映画万歳!」だった僕も、大感動した。
そんな大林監督と初めてお会いしたのが、先日のブログで紹介した1995年製作の「あした」の尾道ロケ。握手はして頂いたけど、お話するというところまでは行ってない。
ところが、翌々年1997年。再び大林監督と巡り会う。テレビドラマ「三毛猫ホームズの黄昏ホテル」のメイキング撮影に、1週間だけ参加することになったのだ・・。(つづく)