和歌山で有名なもの? /2003年10月12日 [第8章 和歌山ロケハン篇]
関西の県を考えてみる。奈良、京都は「古都」。歴史のある古いお寺や仏像があり、有名な観光地である。
神戸は「港町」。異国情緒漂う通りや中華街。横浜と並び、観光地として有名。
大阪は「食い倒れの町」。お笑いのメッカでもあり、吉本興業の本拠地。こうして考えると、有名な町、観光地には必ずキャッチフレーズがあり、売り物がある。
では、和歌山はどうか? 関西の人でもすぐには思いつかない。みかん? 梅? くじら? なかなか出て来ない。東京友人に聞くと、こうだ。
「んーーーーーーー和歌山で有名なもの・・・毒入りカレー事件!」
ダメだ・・・何か他にいいイメージのものはないか? 誰でも知っている有名なもの。
実は、和歌山県は江戸時代、紀州藩と呼ばれ、水戸、尾張と並ぶ徳川御三家のひとつでもあった。(写真下、和歌山城)
あの八代将軍・吉宗は和歌山県の出身なのだ。そう、松平健演じる「暴れん坊将軍」は和歌山人! でも、全然その印象がない。
そう。和歌山には有名人があまりいないことも、知名度の低さの一因なのである。
(つづく)