「どうせ無理!」という人たち /2003年9月10日Ⅶ [第7章 東京・死闘篇]
増えつづける借金。生活が成り立たない状態。
しかし、ドラマの仕事を続けても、このままだと便利屋として使い捨てられていくだろう。我慢していても、チャンスは訪れないことが分かって来る・・。
それなら「どーしても撮りたい!」作品をやろう。それが「ストロベリーフィールズ」だった。
以前、仕事をしていた会社とは縁を切る。そして、何としても映画にしようと決めた。
今まで散々、酷い仕事に全力を尽くして、不可能を可能(低いレベルの話だけど・・)にしてきたのだから、本当にやりたい作品ならより可能にできるはずだ。
だが、業界の友人たちにはこう言われた・・・。
「何の実績もない奴に、製作費を出す会社なんてないよ!」
「世の中、甘くない。そんな都合良く行く訳ないだろう?」
「何、夢みたいなこと言ってんの? 現実を見た方がいいんじゃない?」
ほとんどの先輩、同輩たちは批判。否定。「どうせ無理!」という言葉の大合唱だった・・・。(つづく)