ロケハン・高山寺/2003年10月 [第8章 和歌山ロケハン篇]
こんな大きく豪華なお寺が、田辺にあるなんて知らなかった。知人に聞くと「映画撮るなら、高山寺さんがええかも?」と教えてもらった。
変な表現だが、まるでユニバーサルスタジオ! 撮影に適したいろんな場所がある。まず、大きな二重の塔。立派な金堂。広大な境内。池。日本式の庭。長い石段。森、墓場。
ここだけでかなりなシーンが撮れるのではないか? 墓場にはあの南方熊楠や合気道の創設者である植芝盛平も眠るという。
「ストロベリー」の登場人物で鉄男という20代後半のキャラがいる。昔は不良で暴れていたが、今ではお寺で働きながら、子分たちの面倒をみているという存在。そのお寺を探していた。
当初は小さな個人のお寺を考えていたが、ここもかなりいい。候補の1つに加える。とにかく、町を歩き、ロケハンを続ける。(つづく)