メイキングは監督への道? /2003年11月 [第10章 メイキング監督篇]
というのも、最近、不安に思っていたことがあるからだ。この2年。「ストロベリーフィールズ」を映画化するための、製作費集めの営業を続けている。
ほとんどの時間をそれに取られながら、資料作り、製作費の内訳、経費の詳細、ギャラ、交通費、企画会議の仕組みなども勉強。でも、それはプロデュサーになるための勉強だ。
本来、僕は監督。でも、まだまだ新人であり、勉強不足。もっと、もっと勉強が必要なのだが、この2年。まるでそんな時間がなかった。
悲しみを描くには何が必要か? どんな手法が効果的か? そのためのカメラポジションは? 照明は? 録音は? それが演出。
演技指導だけが、監督の仕事ではない・・・。(つづく)