とんでもないお願いⅢ /2004年4月 [第13章 仲間たちの応援篇]
が、昨今の映像関連会社。絶対安心な形でスタートできることが分かるまで、決して経費を出そうとしない。
会社内で企画を進めるなら、社員が自腹を切る。外部からの提案であれば、外の者が経費を抱える。会社自体は常に損しないようにする。
そんな組織と仕事をするのなら、痛みを伴うのも覚悟せねばならない。
今回の田辺行きは3人分(僕、カメラマン、女優の卵)の交通費、食費、宿泊費を負担する。
かなり高額なバジェットだ。せめてノーギャラにしてもらうことで、節約しようと考えた。
でも、これはカメラマンにとっては関係のないこと。タダで働けというのと同じである・・・。
プロのカメラマンをノーギャラで仕事さすなんて、とんでもないこと。その上、企画が頓挫したら、単なるくたびれ儲け。
分かってはいたが、Sさんにお願いした・・・。(つづく)