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昭和40年代と人気時代劇 /2004年6月 [第16章 S40年代の日本篇]

 当時、子供向け番組ではないが、「木枯し紋次郎」も夢中で見ていた。

 昭和47年に放送された時代劇で、「犬神家の一族」の市川崑監督が監修、一部監督。中村敦夫が主演した大人気シリーズ。めちゃめちゃ有名。社会現象にまでなった。

 誰もが楊枝をくわえ「あっしには関わり合いの、ないこって・・」と紋次郎の名台詞を真似た。大人向けのドラマだが、小学生もみんな見ていた。

 今見るともの凄くシュールな物語だが、これが社会現象になるほど受けたというのが昭和40年代の一端を感じさせる。

 歌の話の回でも書いたが、学生運動の挫折、経済成長のかげり、公害問題、オイルショックと、昭和40年代後半の日本は次々に問題が起こる。前半のような明るさや勢いがどんどん失われて行く。

 豊かにはなって来たが、不安に包まれていた。誰しも、そんな状況を「あっしには関わり合いのないこって・・」と背を向けたくなる時代だったのかもしれない・・。
(つづく)


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