崖っぷち・Ⅲ /2004年6月 [第17章 和歌山進撃篇]
当然、ギャラも安くなる。それでも手を抜かず、いい仕事をやってくれるスタッフを探すのは大変なこと。
同時に、僕の「方向性」や「テーマ」を分かってくれなければならない。何本も一緒に仕事していないと、感覚的なことは分からない。
今、応援してくれているスタッフは、それを理解してくれる人たち。いいものを作るには彼らの協力が必要。
でも、営業を始めてもう3年。果たして、彼らは来年まで待ってくれるだろうか?
これまで何度も「金を出す!」「企画に乗る!」という企業が現れては、途中で投げ出している。
「また、そうなるんじゃないかな・・」
そう思われても仕方ない・・。そのためには今回の地元会議で何らかのいい結果を引き出すことが必要。まだ、プレゼン本番ではないが、そのステップにできれば・・と思う・・。
不安を胸に、田辺行きの準備を始める。3日前まで寝込んでいたが、資料作り、ビデオをコピー、さまざまな材料を作り、そして深夜バスのチケットを予約した・・・・。(つづく)