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製作費が飲み代に /2005年3月 [第21章 撮影延期篇]

 彼は「自主映画と言えども作品を作るということは、大変なことだ」と実感。「オレには無理なのではないか?」と思えてきたという。

 「たまには、パーーとやらないか!」と、飲みに行くことが増える。「シナリオ直しは、進んでいるか?」と聞くと言葉を濁すようになった・・。

 やがて彼の口から「撮影再開!」という言葉は聞かれなくなる。バイト代を製作費として貯金することもなくなり、飲み代として消えて行く・・。

 それを「意思が弱い!」と批判するのは簡単だ。でも、監督料がもらえる訳でもない自主映画。8ミリカメラをまわし、友人に出演してもらう趣味の延長。

 スタッフをしてくれる友人たちに、ギャラを払う余裕もない。撮影を中断しても、誰も困らない。がんばって撮影しようとする方が、多くの友人に迷惑をかけるのである・・・。

<つづく>


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