「ダンサー・イン・ザ・ダーク」に学ぶ/2005年4月 [第22章 最後の希望篇]
1999年のデンマーク映画「ダンサー・イン・ザ・ダーク」。全編、ビデオ・カメラで撮られた作品だ。キネコ(ビデオを変換)で、フィルムにして劇場公開された。
それ以前にも、ビデオで撮ってフィルムにした作品はあったが、技術的に問題多く、赤ぽい、色あせたような映像になり、見るに耐えないものだった。
が、「ダンサー・・・」は映画館で見ても、遜色がなく、ビデオもここまで来たか!と感動したものだ。
当時、日本映画の最低製作費は3千万円と言われていた。フィルムの諸経費が大きい。フィルム代、現像代、プリント代がかかる。編集も編集室を借りねばならない。
撮影現場ではフィルム節約のために、ハリウッド映画のように何度も繰り返し同じシーンを撮影できない。さまざまな制約があった。
でも、ビデオで映画が撮れると、問題が全て解決するのではないか?
<つづく>