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時代遅れのPたち/2005年4月 [第22章 最後の希望篇]

 本来、その手の新技術導入は監督ではなく、プロデュサーの仕事。が、勉強不足の人が多く、未だに経費と時間がかかる方法を続けていることが多い。

 先日も友人の撮影で、困ったちゃんがいた。Pが時代遅れの旧式ビデオ・カメラを使うことを主張するのだ。もう、生産されていないタイプ。骨董品ともいえる。なのに、こう言う。

 「なーに、型は少し古いけど、新しいものとそんな違いはないよ!」

 いや、大有りなのである。監督は頭を抱え、カメラマンは呆れ返った。戦争に行くのに「竹槍を持って行け!」というのと同じ。時間も経費も大いに無駄になる。
 

 思い出すのは織田信長の話。戦国時代、信長は新兵器である鉄砲で世を制した。今の時代、それはデジタル技術だと思う。それを使いこなしたものが、信長と同様に、時代を勝ち進むのだ。

 が、昔から不思議だった。刀と鉄砲なら、どちらが有効か?すぐ分かりそうなもの。なのに戦国の武将たちはなぜ、信長を見習い鉄砲を使わなかったのか?

 いろんな理由があるが、当時の侍は「武士は刀で戦うもの。鉄砲なんて邪道!」という意識があったらしい。そのために古い発想の武将は刀にこだわり、惨敗して行った・・。

 これは昔の話ではない。同じ構図が今もある・・・。

<つづく>

 


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