シナリオを短くしろ/2007年7月 [第25章 脚本は切らない!篇]
ラインPの方から連絡。
「製作の責任者として、今回のような低予算で3週間も撮影するのは例がない。もっとシナリオをカットして、短くしないと撮り切れない!」という。
しかし、もともと、このシナリオでスタートし、それに会わせて1:1:1の製作費を考え、資金を集めて来た。それを今になって、これでは撮り切れないというのはどういうことか?
最初の計算はどうなったのか? それを撮影直前に指摘されても困る。だが、ラインPの指摘を聞くと、分からなくもない部分がある。
食費、宿泊費、交通費。おまけにロケ場所は和歌山県。俳優は飛行機を使い、ホテルに泊めねばならない。
何とかシナリオの分量を減らそうと考えるが、もともと低予算用に書いたシナリオ。かなり切り詰めてある。
それをさらに切るのは、ボクサーが減量した上に試合前に体重を落とすようなもの。「あしたのジョー」の金竜飛戦のときの矢吹丈である・・。
製作側と協議。「ここは切れるのでは?」「だめ。ここは切れない」「でも、この部分はいらないのでは?」「いや、そこは重要!」と議論する・・・。
<つづく>