出演希望、続々の理由/2005年7月 [第24章 最終決戦!篇]
「ストロベリーフィールズ」のキャスティングが始まると、さまざまなタレント事務所から連絡。
「ウチの****をぜひ、夏美役に!」「****にマキをやらせてみたい!」と、もの凄いアプローチがあった。
企画営業時とは正反対。何が理由か? 製作費の決定権を持つのは、40代以上の男性であることがある。
その層は「ファンタジー」というジャンルが苦手、というか若い頃にあまり接することがないので理解しにくい。
「刑事もの」や「金融もの」とか男の子が好きなジャンルが、守備範囲になりがち。幽霊というと、ホラーだと思い込んでしまう。
それに対してタレント事務所の場合は、シナリオをマネージャーが読む。女性が多いし、若い人が多い。
特に少女漫画にはファンタジーものが多いので、それを読んできた女性は男性より理解度がある。
感動的な作品なことも理解してくれた。自社の俳優を出せば知名度が上がり、ブレイクするきっかけになると考える。
それでイマ旬の10代女優を抱える数多くの事務所が、出演を希望してきたのだと思える。
何にして嬉しい話。慎重に主演女優選びを続ける・・・。
<つづく>