作家しか分からないこと/2005年7月 [第25章 脚本は切らない!篇]
架空の人物とは言え、本当に苦しい選択だ。それぞれのキャラに愛情を注いで書いてきた。
作家しか分からないことかもしれないが、登場人物は自分の子供のような思いがある。
なのに関係者の中には、こんなことを言う者もいる。
「あれこれ考えずに、スパッと2人切ればいいんですよ!」
そんな無神経な奴もいて、殴り倒してやろうか?とさえ思った。
何も考えずに切れば、物語が破綻する。さらに「スパッと2人を切れ」なんてことは、ドラマ作りの人間として言える訳がない。
キャラクターの1人1人に愛情がなければ、決して感動的な作品にはならない。
それを物のような言い方をするのは、許せない。が、これも作家でないと、分かってもらえないことかもしれない・・・。
<つづく>