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愛情とドラマ計算/2005年7月 [第25章 脚本は切らない!篇]

 映画撮影の場合。予算がなくて、もし照明部をなくすのであれば、照明の仕事を撮影部がすることでカバー。

 車両部を呼ばないのであれば、演出部が運転する。パートをなくしても、仕事は減る訳ではない。

 でも、運転ができない人に、車両部は任せられない。その役割も果たせる人物を選ばねばならない。この人なら大丈夫だろうと選んでも、やってみると運転がヘタで、時間に間に合わず余計に出費が多くなったりする。

 ドラマも同じ。A子の役を削るのなら、別のキャラにその役割を任せなければならない。でないと物語が成り立たない。

 計算ではB子にその役割が果たせる!と思えても、実際に物語を書き直して行くと、無理だったりすることがある。

 キャラへの思いに胸痛めながら、ドラマを壊さない計算を続ける。

 <つづく>


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