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時間切れ/2005年8月 [第25章 脚本は切らない!篇]

 いろいろと考えて、ポン太の役割を鉄男に背負わせた。そして2人の「友情」を鉄男と別のキャラの関係に置き換える。

 一応は成立しているが、本来これは違う。締め切りギリギリまで考えたが、これ以上のアイディアが浮かばない。

 もう、何度も吐き気に襲われ胃痛を感じながら、ギリギリまで考えた。今のパターンでは現実味に欠ける。理屈としては有りだが、一般性がない。

 また、鮭山先生のいなくなった長塚先生は、子分のいないヤクザの親分のようになり、威厳をなくしたまま。

 単に2人のキャラがいなくなっただけでなく、他の登場人物も大きな被害を受けている。物語的にも、世界観が狭くなり、空気が薄くなった感じである。

 これが5年間。僕が望み続けた物語だろうか? そう思えるほど、中身が薄くなってしまった・・・。

 締め切りの日が来る。辻褄は合わせたが、中身はガタガタ。これで提出するが、撮影まであと2〜3週間ある。

 その間にもう一度直す。このままではダメだ・・。

<つづく>


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