シナリオ削減の最終手段Ⅱ /2005年8月 [第一部 完結編!]
すでにロケ場所と、それぞれの位置関係は把握している。撮影場所を集約させたり、同じ場所で2つのシーンを撮れるように考える。
意味もなく同じシーンで何度も撮影すると、映画になったときに「また、同じ場所か?」と思えるが、同じロケ地でも別の1角で撮影すれば、別の雰囲気が出る。
こうすれば1日に3シーンしか撮れないものが、4シーン撮れる。3日撮影すれば1日浮く。
また、遠い場所の撮影を近所に持って来たりすることでも、撮影日数は減り、製作費は削減できる。
これはすでに5年前からロケハンをして、撮影場所である田辺市の地理を把握しているからやれる業。
作業開始。シナリオにある場面のロケ地を全て書き出す。距離関係を確認。場所を変更していく。
1日に移動する量を最低限にして、撮影スケジュールを自分で立ててみる。それで成立するように場面を決め直す。
あと、それぞれのシーンを短くする。何とかカットできる場面を削る。こうして提案された10ページはカットできてないが、実質上は撮影し切れる量に書き直した。
<つづく>