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僕のシナリオ執筆法・Ⅲ 2005/8 [第三章 春美を探せ!編]

 そこで頭をひねって考えるライターと、取材に行く人とに分かれる。

 僕は後者。30代の男性が「10代の少女が何をしたいか?」を考えても、リアリティがない。本当の10代に聞いて回った。
 
 その結果を参考にドラマチックにしたのが、美香のケーキのシーンであり、理沙の夕陽のシーンであり、マキが母親に会うシーンである。

 物語を作るというより、「あの子だったらどうするかな?」と取材し、想像していくのである。
 
 アイデアが浮かぶとまず、取材。器用なライターさんはちょこっと調べれば、あとは手持ちのカードでうまく技術でまとめるので、上がりが早い。

 が、僕はかなり時間をかける。この辺は雑誌ライターをしていた経験から来ているのだろう。(脚本家デビューする前に、アメリカ時代の生活のエッセイ。韓国ヤクザのルポも書いていた・・)
 

 ライター時代にルポを書いていたとき。事実の正確さが要求された。西暦の記述ひとつ間違っただけでも、全ての記述の信頼が失われる。

 たった一行を書く為に、何週間も取材することもあった・・・。

(つづく)


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