役者魂に火がつく役 2005/8 [第三章 春美を探せ!編]
そんな三船美佳さんに、春美を演じてもらいたいと思いついたのは 2年前。2003年の初夏だった。
が、その後。「ストロベリーフィールズ」への出資を考えたいた企業が、突然に投げ出す。
製作費が集まってはなくなり 、何度も中止の危機に見舞われた。出演依頼以前に、映画製作がなかなか進まなかった。
ただ、深刻な自体とは別に、興味深い反応もあった。シナリオを読んでくれた知り合いの 女優さん、あるいは芸能事務所の方々から、アプローチが相次ぐようになったのである。
「ぜひ、春美役をやらせてほしい!」
が、この役、誰もが羨むようなトレンディドラマの恋するヒロインで はなく、むしろ汚れ役と言ってもいい影のあるキャラクター。なのに大人気!
聞いてみると、ただ可愛いだけの役ではなく、深みがあり、複雑な心情を抱 える難しい役なので、ぜひぜひ、挑戦したいということらしい。
役者魂に火がつくような役、だというのだ・・・。
<つづく>