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ハリウッド式編集法Ⅲ 2005/8/28 [第五章 夏美を探せ!編]

 日本でも岩井俊二監督は、撮影も編集もハリウッド式に近いと聞く。「七人の侍」以後の黒澤監督もハリウッド方式を、さらに進めたような形だった。

 そんなハリウッド式は 編集者が「主人公の台詞を言い終わってから、何秒で次のカットに入るか?」を考える。すぐに切り変わる方がいいときと、数秒開けた方がいいときがある。が、開け過ぎると間抜けになる。

 その微妙なタイミングは決まりがなく、センスに頼るしかない。趣味の悪い奴が繋ぐと、趣味の悪い作品になるし、鋭い編集をすると、観客を唸らせることができる。
 
 が、一般の人が見たとき、それが編集の効果ではなく、俳優がうまいのだと思いがち。もちろん、俳優に負うところは多いが、多少下手な俳優でも「編集」で名優になるのである・・・。

 これが日本式の撮影だと、同じフレームの中で2人が会話することが多い。当然、ハリウッド式のように、編集で間を作ることはできない。
<つづく>


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