その言葉の中にも、芳賀の価値観がいっぱい出ていた。
やはり理沙だ。その後、「555」のロケの話を聞いたりした。が、もう、面接というより、「555」ファンの会話。すでに確信を得ていた。
様々な会話から芳賀優里亜という17歳の女優は、大人っぽくて、しっかりしているように見えるが、寂しがり屋で繊細。
でも、芯が強く、弱音をはかず、立ち続けようとする「強さ」があると感じた。 それこそが理沙と同じ資質。
先に感じた閃きは正解だった。のちほど、事務所にその旨連絡。こうして理沙役は芳賀優里亜と決定。
こうして芳賀にとって理沙としての戦いが、ここから始まる!
<つづく>