主人公がみな、美少女の理由? Ⅱ 2005/8 [第六章 理沙を探せ!篇]
二枚目のために、美女のために、他の人たちの人生があるのではない。
眼鏡には眼鏡。デブにはデブの人生があるのに、ドラマの中では主役のために彼らは存在している。
何か違う・・・。
何度か、デブや眼鏡スポットを当て、彼らの人生を引き出すシナリオを書いてみた。が、そうすると物語が進みにくくなる。
観客が共感しにくいのだ。やはり、観客は二枚目や美女の目で物語を見てしまう。いろんな手を使えば成立させられるのだが、ドラマ世界の中で「新しい価値観」を実践するのはむずかしい。
が、それを逆手に取る方法論を考えた。今回の「ストロベリーフィールズ」は4人の女子高生の話。4人全員が主人公。
例えば、これをキャラ分けのために定番にする。主役以外の3人をデブ、眼鏡、チビとなる。
すると美形の主人公の視点でしか、ドラマを見てもらえない。それぞれの視点で見られる物語にするのがテーマなのに、それができない。
それなら全員を美形にするとどうか? もちろん、違ったタイプの美形を選ぶのだが、それによって観客は4人全員に共感できるのではないか?
<つづく>