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シナリオについて(1)魅力あるキャラ 2005/8 [第八章 ロケハン出発篇]

 午前中に製作会社に行き、スタッフと打ち合わせ。その合間を縫ってキャスティング。夜、自宅へ帰り朝までシナリオ直し。

 ここしばらく、そんな生活が続いていてる。

 シナリオというのは、ビル建設でいうと設計図。建物には十分な鉄筋を使わないと地震が来たらすぐに崩壊してしまうように、脚本には十分なリアティのある登場人物を描かないと物語も崩れる。

 ただ、映画の場合。作られたキャラクターがリアルで魅力的になればなるほど、それを演じる俳優を探すのは大変になる。

 イメージは近いけど、演技力がないとか、ルックスはいいが年齢が違うとか、どんぴしゃのキャスティングはなかなかできない。それがうまく行かないと・・。

 「何か、違うんだよ。 この子はそんな悲しい過去があるように見えないんだなあ」

 観客にそう思われ、共感を得られず物語を真剣に見てもらえなくなる。 魅力的なキャラを書きながら、ピッタリの俳優を探すのは至難の技。それはもう運に頼るか? 奇跡を待つしかない。

 それを待っていられないので、役には合わなくても、「人気あるから・・」と有名俳優を選ぶことが多い。 でも、作品としてレベルを下げることになる。なので、太田組ではこんな手を使う。

(つづく)


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