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シナリオについて(4)ドキュメンタリー的な魅力? 2005/08 [第八章 ロケハン出発篇]

 そう考えると気づくのは、ドキュメンタリーが感動的だということ。

 闘病のドキュメントやスポーツの記録ものは、胸を打つ。妻を病気でなくした夫のコメントは涙が溢れる。
 優勝した選手へのインタビューは、喜びと苦労が伝わり感動する。

 でも、彼ら彼女らは俳優ではない。なのに胸を打たれる。なぜか? つまり、人は「本物」に感動するのだ。本物にリアリティを感じ、共感するということ。

 ということは、演技で大切なのは「いかに本物に近づくか?」ということ。なら、近づくのではなく、本人が持っているものを出せばより感動的なはず。

 それを実践するのが太田式シナリオ。

 俳優本人が持つ資質や性格、志向を取り入れて脚本を直すことで、本物にし、リアルで感動的な演技をさせる。

 それがドラマを盛り上げることに、繋がるのである。が、それは簡単なことではない・・。

<つづく>


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