地元オーディション(1)田辺感を出す? 2005/9/1 [第九章地元オーディション篇]
今回、ロケ地である和歌山県田辺市行きの目的は、
ロケハンだけではない。
地元でのオーディションが目的だ!
というのも・・・。
「ストロベリーフィールズ」は、念願だった故郷での映画作り。よくある観光映画で終わらせたくない・・・。
だが、地方を舞台にした映画やドラマは、単に美しい「観光地」を背景にドラマを撮ることが多い。
そんな撮り方をすると、安易な「町のPR」映画になってしまう。
町の「奥行き」や「暖かさ」が出ない。風景が美しいだけで、映画としても面白くない。
そんな映画とても多いが、そんな作品には絶対にしたくない!
旅行でも「名所」や「観光地」を見ることだけが、楽しいのではない。
「旅館の女将さんが面白い人だった」
「道を聞いたときに、親切に教えてくれた」
地元の人の「顔」や「言葉」。「人柄」が街の印象につながる。
「いい町だったなあ・・」
と思えるのは、地元の人との暖かい交流が大きい。映画も同じ、人間が大切だ。
なので、今回の「ストロベリーフィールズ」。
単に東京から俳優を連れて行き、地元の風景を借りて撮影するだけで終わらせない。
地元・田辺市の人たちにも、出演してもらう!
それによって映画に「田辺感」を出せないか?考えてみたのだ・・・。
(つづく)