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地元オーディション(4)プロ級の子! 2005/9/1 [第九章地元オーディション篇]

 「地元の人に、出演してもらいたい!」

 その気持ちは強い。でも、ある程度の実力がなければ、無理には出てもらうべきではない。

 話題作りのために出演してもらうのではなく、「地元感」を出し映画をよくすのが目的なのだから。

 「もし、1人しか合格ラインに達しないなら、あとの2人は東京から連れて来る」

 そう考え、厳しい姿勢で臨む。

 最初の4人は、現役高校生2人と卒業生が2人。

 自己紹介のあと、台詞を読んでもらった。

 4人いるので、主人公の夏美、マキ、理沙、美香の4人が会話するシーンをお願いする。

 これがビックリ!

 その中の3人。抜群にうまかった。お世辞ではない。

 僕はここ何年もワークショップ、演劇学校で10-20代の子たちを教えている。

 その子らと比べても、トップクラスの実力。

 間の取り方、言い回し、会話のキャッチボールどれも見事。皆、レベルが高い。

 そして、その中でも1人、群を抜いた子がいた・・。

<つづく>


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