地元オーディション(5)素人を越えた子! 2005/9/1 [第九章地元オーディション篇]
一般オーディションの場合。遊び半分や興味本位で来る子もいる。
が、今回はほとんどが真剣。
とはいえ皆、不安顔。そんな中、1人だけ明らかに雰囲気が違う子がいた。
オーディションというより戦いという気迫。背後に青い炎が上がり、
「私を採用しないと、後悔しますよ!」
という、強い波動を出している。
プロの俳優でも、ここまでエネルギーを感じる子は少ない。
台詞を読んでもらうと、抜群にうまい。
聞くと和歌山県主催の演劇イベント「オグリ伝説」で、主役を演じたという。
「ということは県内での、トップクラスということか?」
いや、彼女のレベルはもっと上だろう。和歌山や近畿だけではなく、芸能界でも十分通用するものがある。
オーディションの最中に「ラン役は、この子で決まり!」と思った。
理沙(芳賀優里亜)の取り巻き女子高生3人組の中でも、最も重要で台詞も多いリーダーの役である。
プロフィールを見る。名前は「山下遥」。
こんなレベルの高い子がいるとは、嬉しくなる!
(つづく)