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映画で出ない地元感覚(1)黒澤明とデ・ニーロの場合 2005/9/4 [第十一章 ロケ地・田辺市篇]

 本日も、田辺をロケハン。移動の途中で考える。

 地方を舞台にした映画やドラマを見ていると、「いかにも東京から来た俳優が、地元の人を演じている!」という違和感が漂う作品がある。

 町の人がエキストラで出ていたりすると、その差は歴然。農家にも漁師に思えないのに、畑を耕し、地引き網を引いている。それが許せなかった。


 
 が、難しいのは東京に住む俳優に撮影時にだけ、いくら漁師の衣裳を着せても、それらしく見えない。できれば撮影の何カ月も前から漁師として、生活してもらえればいいのだ。

 ロバート・デ・ニーロは「タクシードライバー」の撮影前に、本当に免許を取りニューヨークでタクシー運転手をした。

 黒澤明監督は時代劇の衣裳でも、俳優に持ち帰らせる。そして自宅で日頃から着させて、何度も洗濯させる。衣裳もそうすることで体に馴染む。

 ただ、今の日本映画界ではなかなか、そこまではできないい。ほとんどドラマでは、その辺を諦めて撮影している。が、何か方法はないか?考えた・・。
 
(つづく)


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