映画で出ない地元感覚(2)リアリティの種? 2005/9/3 [第十一章 ロケ地・田辺市篇]
映画「ストロベリーフィールズ」の舞台は、和歌山県田辺市。
俳優は住人に成り切ることはできなくても、「東京の人が演じている感」はなくしたい。
せめて「この人は、ここで暮しているんだろうなあ」と感じるくらいの雰囲気は、出したくて悩んでいた。
と、言って彼らを事前に町に連れて行くことは、スケジュール的にも製作費的にも不可能。では、どうすればいいのか?
俳優というのは非常に鋭い感性で人や物を見て、それを表現するにはどうすればいいか?を常に考える人たち。
だから、何かヒントがあれば実際に経験したことのない役でも、リアルに演じてくれる。
同じように田辺に行けなくても、町を知ってもらうことで、リアリティを出してもらえるのではないか?と考えた・・・。
<つづく>