梅干の勉強(2)梅干工場見学! 2005/9/4 [第十一章 ロケ地・田辺市篇]
お邪魔した中田食品の新工場には、見学コースがある。
2階の廊下から大きな窓をのぞくと、1階にある作業施設がよく見えるようになっていた。
梅を洗う過程、梅を漬ける過程、梅に味をつける過程。
天皇陛下も見学されたという、大掛かりな工場だ。そこで小さな梅干一粒には、多くの職人さんたちの「苦労」と「努力」が込められていたことを知る。
何より案内してくれたKさんの、梅に対する愛情の深さを強く感じた。梅干を説明する、その言葉の一つひとつに優しさがあふれている。
まるで自分の娘のことを語るようで、出荷は嫁にやるかのようだ。
映画も子供を生み、育てて行くのに似た作業。そこに必要なのは、物語の題材への、撮影する町への、出演する俳優への愛情。
「映画作り」も「梅干作り」も同じだと痛感する・・。
<つづく>