ロケハンの意味(中)映画は会議室で作ってんじゃない!2005/9/4 [第十一章 ロケ地・田辺市篇]
思い出すだけでも、腹が立つという感じ。そのスタッフは話を続ける。
「そのPは現場の邪魔をしていることが、分かってねえんだよ。映画作りは会議室でやるものだと思ってやがる!
監督との話を聞いてると、シナリオの問題点というのも、自分の趣味を押し付けたいだけ。そんなことをロケハン中に電話してくるな。東京に帰ってから話せてんだよ!
Pである自分が言えば、スタッフは何でもいうこと聞くって。勘違いしてやがるタイプ。よくいるんだよぉ。若造のくせに、デカイ顔して命令する奴がぁ。
ロケハンの妨げになってることも、分かってねえ・・。映画は現場で作ってんだょ! 監督の携帯を奪って『会議室から命令してくるな!』って言ってやろうか?と思ったよ。そんな奴が、いつも現場を邪魔して、映画をダメにするんだよなぁ・・・」
皆で袋にしてやろうか? と相談さえしたという。少々、荒っぽいが、彼は正しい。映画は現場で作るもの・・・。
「映画は会議室にいる奴から、あれこれ指図されてやるもんじゃねえんだよ!」
何だか、聞いたことのあるセリフ・・。
<つづく>