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天才少女・谷村美月(1)役者の背景 2005/9/4 [第十三章 谷村美月と初対面篇]

 「どんな役でも、演じられる俳優になれ!」

 演劇学校ではそう教えることが多い。が、それは違うと思う。1人の俳優が演じられる役柄というのはいくつかしかない。

 あとは、バリエーション。演技というのは他人を演じるものではなく、自分の中にあるものを表現する仕事だからだ。ないものは出ない。

 例えば金八先生で名演技を見せる武田鉄矢は、教生の経験がある。「寅さん」の渥美清は、本当にテキ屋のような仕事をしていた。

 仕事ばかりではない、東宝特撮シリーズで何度も天才科学者を演じた平田昭彦や天本英世の母校は東京大学。

 格闘技が強い人が演じればアクションを見せなくても、強さはにじみ出る。やはり、本人が持つ資質や経験が演技に出る。何もないところから名演技は生まれないはずだ。

 同じ意味で「カナリア」で、「じゃりん子チエ」のようなパワフルなヒロインを演じた谷村美月も、何かバック・グランドがあるだろう。

 本人に、そんな素養があるはずだと考えていた。

 東京なら製作プロに来てもらって話をするのだが、谷村は関西在住。そこでメイン・ロケハンで田辺に行った帰り、大阪で会うことにした。

 大阪駅構内にあるホテル。そこへ谷村は、マネジャーと共にやって来た。 製作部が予約してくれていた高層階の喫茶室で話をする・・。

(つづく)

*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと13日!


タグ:谷村美月
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