天才少女・谷村美月(8)天才は考え続ける 2005/9/4 [第十三章 谷村美月と初対面篇]
「考えることが、それほど大切か?」と思う人がいるかもしれない。才能があればできるんじゃないの?と感じるかもしれない。
だが、巨匠と呼ばれる人は驚くくらいに考え続けている。宮崎駿しかり、手塚治虫しかり、黒澤明しかり。
彼らが残した伝説のほとんどは、作品のことを尋常じゃないくらいに考え、努力し続けたものの集大成というものばかりだ。
芸術分野だけではない。ミスタージャイアンツ・長島茂雄も同じ。
試合を見に行ったとき、巨人が負けた。その敗因を考えていて、連れて行った息子を球場に置いたまま自宅まで帰ったという有名なエピソードもある。
野球のことしか考えない。何を話しても野球に例える。それがミスターであり、だからミスターと呼ばれる。黒澤明や手塚治虫の逸話に共通するものがある。
「プロジェクトX」で取り上げられる勝ち組の人たちも、寝食を忘れて開発に挑んだ結果。素晴らしい製品を作り上げたのだ。
考え続け、答えを探し続けた者が結果を残す。
俳優も同じ。だが、それを理解する者は少ない・・・。
(つづく)
*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと13日!