天才少女・谷村美月(12)夏美ってどういう子? 2005/9/4 [第十三章 谷村美月と初対面篇]
シャイな文学少女・谷村美月も、少しずつ言葉が増えて来る。
特に「ストロベリーフィールズ」のキャラクターの話なってからは、いろいろと話してくれた。
「マキはまだ・・・分かるんですけど、夏美って・・どういう子かよく分からないですよ・・」
やるな・・谷村! 自分が演じるマキ役だけではなく。相手役まで考えているのか・・・。
俳優はプロでも、自分の役のことしか考えない人が多い。なのに、大した15歳。
でも、とても大切なこと。人は同じ言葉でも相手によって言い方が変わる。或いは、同じ言葉でも言う人によって意味が変わる。
相手役のキャラや性格を把握しなければ、自分が言うセリフのニアンスや調子が決められないのである。
大人の俳優でもよく「このセリフは、どんなふうに言おうかなあ?」とか発言することがある。
が、相手のキャラが分かれば、自然に言い方は決まってくるもの。セリフのいいまわしの前に、相手役を把握することが大切。
なのに、わずか15才。中学生の谷村は、その点も理解していた! 恐るべきは天才少女。次のセリフにも、またまた驚愕する・・。
<つづく>
*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと13日!