天才少女を分析(7)久米宏VS水谷豊 2005/9/4 [第十三章 谷村美月と初対面篇]
ドラマ「熱中時代」シリーズでの水谷豊は、まくしたてるように話し、皆を笑わせる。いつも笑いの中心は彼だ。
その水谷が「ベストテン」の中継で緊張。しゃべれないでいた。「えー、ウソだろう?」と高校時代の僕は思った。
司会の久米宏がマシンガンのように質問を連発するが、水谷はなかなか答えられない。
「あの・・えー、は、はい・・・」
戸惑うばかり。その内に質問されていないことを答えたり、見ていて気の毒なほど緊張。
「熱中時代」シリーズからすると、どんな質問をされても間髪おかずに答えを出し、ユーモアを交えて切り返すのが水谷豊。
それが中継で写し出されているのは、戸惑うばかりのナイーブな青年。北野広大先生とは全く違う。「刑事編」の熱中刑事ともまるで違う。
でも、それこそが、本物の演技派俳優の素顔であった・・・。
<つづく>
*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと13日!