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オタクPが映画をダメにする(下)ゴマスリ親父 2005/9/5 [第十四章 撮影直前・準備篇]

 話を聞いていて、こちらの方が腹が立ってきた。そんなオタク兄ちゃんがなぜ、Pをやっているのか? 友人に聞く。

 彼はあるスポンサーから派遣されてきた社員P。以前は別の業種の仕事をしていたが、学生時代から映画が好き。

 といっても、大学で映画を専攻した訳ではない。シナリオの勉強をしてもない。単なる映画ファン。今の仕事が嫌で、学生時代に好きだった映画に関われることを夢見る。転職情報を見て映像系会社に入った。まだ、転職3年目。

 要はその辺の映画好き兄ちゃんと同じ存在。でも、Pという肩書きがあると、スポンサーの代理人ということになる。スタッフは一応、耳を傾ける。意見も聞こうとする。が、彼の発言は「趣味の主張」でしかない。

 現場が振り回される。単なる勘違い男。だが、バックにスポンサーがついているので、オタクPから次も仕事をもらおうとして、ゴマをすったり、へつらったりする奴が出てくる。


 
 明らかに趣味の押しつけであったり、脚本家や監督の意図を踏みつけにしているのに、年配のオヤジが「**さんの言う通りですよ!」とかヨイショ。賛同する。

 友人は「仁義なき戦い」で菅原文太扮するヤクザが、言ったセリフを思い出しす・・。

 「上がバカだと、下のもんが苦労するんじゃあ・・」

 よく分かる話。最近、その手のPは増えている。僕もそんな奴と何度も仕事をした。その手のバカが足を引っぱり、作品をダメにする・・・。人ごととは思えない!

<つづく>

*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと12日!


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