天才少女を分析(8)演技派俳優の背景 2005/9/4 [第十三章 谷村美月と初対面篇]
ドラマ「熱中時代」シリーズ。主人公・水谷豊の振る舞いは、全て演技・・・・・。驚きだった。
「バンパイヤ」も、「男たちの旅路」も、「傷だらけの天使」も、全部見ているのに、そのどれもが、水谷豊本人とは全く違ったのである・・・。当時、彼が演じていた来た役は、調子がよくて、優柔不断で、軽くて、いかにも今時の若者。面白くて、親しみ易い兄ちゃん。それらがどの役にも共通する。
だから、いくら役を演じているとはいえ、多少は本人に近い部分もあると思っていたのに・・・・・全て、完全に演技だった・・。
本当はシャイで、繊細で、人前でうまくしゃべれないほど神経質な人・・・と悟る・・・。
のちに知ることになるのだが、もの凄い演技力ある俳優は、あまりにも感性が鋭く、ナイーブで、自分の言葉で表現するのが苦手。
でも、セリフをもらえば、誰も追随できない、素晴らしい演技を見せることができる。
だから、アルパチーノも、ロバート・デ・ニーロも、マスコミが嫌い。インタビューが嫌い。いや、苦手なのだ。それは天才タイプの俳優に多い。
水谷豊は、そんな一人だったのだ。それから十数年。同じタイプの俳優と出会った。それが本日の・・・・谷村美月である・・。
<つづく>
*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと13日!