シナリオというもの(2)小説との違い 2005/9/5 [第十四章 撮影直前・準備篇]
ロケ場所も「教室」としか書かれていないくても、古い木造校舎の学校なのか? 新しい鉄筋の建物なのか? 自分なりに考える。
町も、自分の知るいろんな場所を当てはめてベストのものを選び、その町をイメージしながら、読まねばならない。
また、このシーンは望遠レンズで撮影するのか? 広角レンズなのか?
カットは細かく割るのか? ワンカットワンシーンなのか?
音楽はどんな感じなのか? 或は状況音を効果にして聞かせるのか?
そんな演出部分も含めて、想像して読むのがシナリオである。
どんな名作のシナリオでも、ただ読んだだけでは感動はわき起こらない。それを読む人の想像力が大切。
つまらない物語だと思えても、完成した映画を見て「こうなるとは思わなかった!」ということがよくある。
<つづく>
*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと12日!