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シナリオというもの(4)設定紹介 2005/9/5 [第十四章 撮影直前・準備篇]

 「ストロベリーフィールズ」のシナリオ。アメリカ映画の「おもいでの夏」風に大人になった夏美がモノローグで、昔話を語るという形式を取っている。

 それにより時代は昭和40年代頃の田舎町。高校時代の夏美という少女が主人公であることを伝える。

 他にも柔道部のマキ、いじめっこのボス・理沙。優等生で学級員の美香という登場人物が紹介される。

 夏美はメインキャラクターなので、他の子たち以上に背景描写が必要。どんな家族で、どんな家に住んでいるか? 等も見せる。

 それら設定、人物紹介と共に、物語も進む。ここが難しいところ。古い映画はそれら紹介にかなりの時間とエピソードを使う。全部済んでから、事件が起き、物語が始まる。

 が、今の時代。じっくりと紹介していると観客は退屈する。と、いって、物語の背景をしっかり見せないと、ドラマの世界観に入って来れない。

 そんなこともあるのでドラマを進めながら、設定を紹介していくのが現代の方法論。

 「ストロベリーフィールズ」もそれを踏襲。設定紹介をしながらも、どんどんとドラマは進み、事件へ向かって突き進んでいる。

 掲載したシナリオの次の場面から、いよいよ事件が起こっていくことになる。いずれ、続きのページも紹介するとして、シナリオというものがどんな感じなのか? 分かって頂けたと思う。

 俳優もスタッフも、これと同じシナリオを読み、誰がどんなふうに演じ、どの場所で、どんな風に撮影されるのか?を考えながら、撮影準備を進めているのである!


<つづく>
 
*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと12日!


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