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長塚先生を探せ!(上)単なる悪役ではない   2005/9 [第十八章 最終キャスティング篇]

 長塚先生は夏美(佐津川愛美)の学校の学年主任。

 規則にうるさく、生活指導にも勢力的。そんな設定だけ見ればステレオ・タイプの教師にも見える。単なる悪役と思うかもしれない。が、非常に重要な役割である。

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 彼は単なる教師というだけでなく、大人の代表でもあるのだ。夏美の母は投げやりで現実を悲観する大人。

 マキの父(飯島大介)は子供に構わない仕事一筋の大人。それに対して長塚先生は子供たちに厳しい大人である。

 でも、そこに悪意はなく、彼が人生で学んだ全てを教えようとする真面目な教育者だ。

 それは言い換えるとモーレツ社員であり、頑固オヤジ。

 そう、昭和40年代にはよくいたお父さんたちである。彼らは子供たちのために夜遅くまで働き、社会を支え、日本を発展させて来た。

 ここまで書くと、この日記を前々から読んでくれている方はもうお気づきかと思う。「日本人の心の故郷編」で書いたテーマの一端を担うのが、長塚先生なのである。

<つづく>

*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと11日!
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