SSブログ

俳優・小西博之さんの役?(11)「ありがとう」  2005/9 [第十七章キャスティング怒濤篇]

 オーディションを終えた小西博之さん。

 カナダ人のシモノー監督と握手を終えると、出口には向かわず意外な行動を取る。

10642717.jpg

 「ありがとうございました!」

 と、他のスタッフにも次々に、握手を求めた。プロデュサー、脚本家、そして通訳、相手役の台詞を読んだスタッフ・・。
 
 「ありがとうございました。よろしくお願いします!」

 凄いと思った。他の俳優さんは皆、オーディションが終わると放心状態。朦朧として部屋を出て行く。余裕がある人でも、シモノー監督と挨拶だけして帰る。

 気のまわる役者さんは外人スタッフにはしっかり挨拶して行く。が、日本人スタッフには何もいわない。通訳や相手役をする日本人スタッフは眼中にない。

 放心状態で気が回らないのならいいが、明らかに平常心なのに日本人には挨拶しない。少数だが、そんな俳優もいる。

 俳優にはスタッフを見下ろすような態度を取る人もたまにいる。監督やプロデュサーの前ではへつらうのに、その他のスタッフには横柄だったり。
 合作ドラマだと外人にはへりくだり、日本人をバカにする人とか・・。

 そんな中、小西さんは全てのスタッフ。アメリカ人も、カナダ人も、日本人も、全員にお礼をいい、握手を求めた。

 「審査をよろしくお願いします」

 ということより、ハリウッドの大作ドラマのオーディションに参加できたことの感謝を伝えようとする。

 「ありがとうございました!」

 その言葉を繰り返した。


<つづく>

*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと11日!



nice!(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。