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俳優・小西博之さんの役?(12)コニタンの熱さ!  2005/9 [第十七章キャスティング怒濤篇]

 日本人スタッフにも「俺のために、相手役の台詞を読んでくれてありがとう。通訳してくれてありがとう」と言うかのように、お礼をいい握手を求めた。

 もちろん小西さんなので、武士が礼をいうような厳かなものではない。大きな声で「ありがとう!」を連発。問答無用(?)で握手を求める。

 コニタン流だ。が、そこに計算のない感謝の気持ちと、暖かさを感じた。

 さらに驚いたのはこのあと。

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 通常の俳優さんは緊張していても、シモノー監督の存在は目に入る。余裕ある人は、アメリカ人プロデュサーがいることも分かる。

 さらに余裕があれば、通訳や相手役のスタッフも気遣う。が、僕が担当しているビデオカメラの係までは余裕がない。

 カメラをまわしていることさえ、気づかない人が多かった。まあ、小型の8ミリビデオで、台詞の相手役と通訳の後ろから、望遠レンズで俳優さんを狙うので目だたない。

 何よりもの凄い緊張感の中、俳優さんは演技と台詞に集中する。

 なのに、小西さん。皆と順に握手をしたあと、僕の方にやってきて来た。そして。

 「ありがとうございました!」

 と、無理矢理に手を握り、握手をしてきた・・。何で、僕の存在に気づいたのだ?

<つづく>

*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと11日!




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