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「本読み」とは何か?(3)テレビドラマの状況 2005/9/8 [第十九章 最終準備篇Ⅰ]

 テレビドラマというのは毎週1本放送する。昼ドラだと毎日1本。

 どちらも時間との戦い。

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 そのせいで、できることは何でも省略しようとする。

 しわ寄せは本読みや立ち稽古に来た。 衣装合わせはさすがに本人を呼んでやるが、監督が俳優に会えるのはそのときが初めてということが多い。

 そのあとの「本読み」も「立ち稽古」もなし。次に監督が俳優に会うのは現場となる。

 つまり、監督と俳優はお互いをほとんど知らず、コミニュケーションを取れないまま、撮影開始ということになるのだ。

 そうなると、監督の思いが俳優に伝わらない。俳優の個性を知り、それを引き出すこともできない。

 俳優も監督の意図が理解できなくても、演じなければならない。作品の方向性が分からなくても、話を聞く余裕がない。

 その結果、手際のいい平均的な作品を撮るディレクターが好まれ、それなりに演技ができ、時間のかからない俳優が起用されるようになる。

 こうして、テレビドラマは個性をなくし、俳優もそれなりの演技しかできない作品が増えて行く・・・・。

<つづく>


*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと9日!



         たんどぅのペラペラ日記 http://ameblo.jp/4609/page-2.html
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