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「本読み」とは何か?(6)ある監督の発言・・。2005/9/8 [第十九章 最終準備篇Ⅰ]

 知人の映画監督の話だが、彼はこんなこと言う。

 「本読みなんていうのは、映画界の古い習慣のひとつ。会議室でシナリオを読ませても、実際の撮影で台詞を言うと全然違うんだから。何の意味もない。

  そんなものを参考に、演出プランを立てたら大変だ。本読みなんて、形だけ。儀式みたいなもんだ。そんな古い風習を継続する必要はないよ!」

 大バカ野郎である。

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 本読みは、演出プランを立てるための参考にだけやるものではない。

 俳優にとっても、相手役と台詞を交わすことで、リズムやスピードを掴む。ある種、スパーリングのようなもの。俳優のプラスになる。

 また、監督は単に役者の演技レベルを確認するのではなく、自分の作品イメージを俳優に伝えるためのものである。

 それらを踏まえずに、撮影に臨めば、俳優とのコミニュケーションも不十分。

 「ああ、こんなはずじゃなかった・・」となり、ろくな作品はできない。

(つづく)


*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと9日!



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