SSブログ

「本読み」とは何か?(7)ボクシングに例えると・・2005/9/8 [第十九章 最終準備篇Ⅰ]

 本読みもせず、立ち稽古もない。監督が俳優とほとんど話もせずに、演技も見ずに、撮影に挑むということはどういうことか? 

 それはボクシングのコーチが、選手のことを何も知らずに、スパーリングさえ見たこともなく、試合のセコンドに着くというのと同じ。

10371267.jpg

 こう言えば「そんな無茶な!」と分かってもらえと思うが、多くの監督は「そんな無茶な!」をやっている。

 しかし、本読みも、立ち稽古もせず、余計な(本当は必要不可欠だが)時間を使わず、無難に、問題を起こさず、粘らず、撮影を進めるのが、「いい監督!」と評価するプロデュサーは多い。

 その結果。テレビ・ドラマのような作品が映画館で上映されるのだ。

 本読みや立ち稽古を通して、俳優のことをよく知り、得意な表現と苦手なものを見付け、その人の良さを引き出してこそ、素晴らしい演技に繋がるのである!

 (つづく)


*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと9日!


nice!(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。