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衣裳&メイク部の活躍(12)SFが分からない大人たち  2005/9/9 [第二一章 衣装合わせ篇]

 そんな背景があるので「怪獣や怪物が出て来るのは、子供向け」と思われるようになる。大人はSFものを見なくなった。

 1978年の「スターウォーズ」1作目の公開時でさえも、大手新聞の映画評で「この夏の映画。子供向けには『スターウォーズ』がある」と書かれていたくらい。

 アメリカでは1960年代より、SF映画は大人も楽しむ娯楽作品。それが日本は子供向けと言われる時代が長く続いた。

 また、死神は映画に頻繁に登場するキャラではない。日本では馴染みのない存在。「砂かけババア」や「子泣きジジイ」の方がポピュラー。

死神1.jpg

 死神を「子供騙しの存在」と思う人も多い。40代以上の男性でこんなことを言う人がいた。

 「死神の存在は必要ないので、幽霊のみの物語にした方がいい」

 それを聞いて、この人は作品テーマが理解できてないことが分かった。それに映像業界にいるのに想像力がないのも問題。

 その人の言葉を翻訳すると、こういうことだ・・。

 「幽霊ならまだ理解できるが、死神はよく分からない。なので俺にもイメージできる幽霊のみにして、死神はカットしてくれないと、イメージできないんだよなあ・・」

 映画「ストロベリーフィールズ」での死神は、とても重要な存在。或る意味で影の主人公とも言える。大人の象徴でもある。その上、若い世代には十分に想像できるキャラ。

 とは言え、イメージできない人にも、ある程度のリアリティを感じさせることも必要。

 さらに若い世代はSFやファンタジーをたくさん見ている。安易なものを見せると、受け入れてもらえない。

 幸い、もの凄く表現力のある元・状況劇場の俳優さんと出会えた。あとは衣裳。衣装がその他のリアリティやイメージを強める。

 撮影の何年も前から、その死神衣装の勉強と研究を続けていた・・。


(つづく)


*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと8日!

    ぜひー>http://ameblo.jp/4609/





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