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涙の本読み(2)学校みたい? 2005/9/9 [第二二章 涙の本読み篇]


 美香役の東亜優。まだ、来ていない。

 彼女は和歌山県在住だが、この日は別の仕事で東京に来ている。

 それが終わり次第に、駆けつけるといっていた。が、時間が過ぎても到着しない。前の仕事が押しているのだろう。

 他の3人はドラマや映画の経験があるが、東は初出演。いろいろと分からないことが多いので、特に気にかけている。

 何とか本読みは最初から参加してほしかったのだが、残念。時間が来たので開始する。

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 通常は会議室のようなところで、大きなテーブルを囲んで皆がシナリオを読みながら「本読み」をする。

 が、ここは衣裳部さんの会社。10畳くらいのスペースなので、テーブルも小さい。そこで、皆、板の間に座り込む。

「何だか、学校みたいやなあ!」

 波岡一喜君が言う。

 そう。太田組の「本読み」は単なる本読みではない。映画のイメージを伝える場でもある。

 ラジカセとスペシャルCDを用意して、それぞれの場面に合った曲をかける。全体のイメージを掴むためのものだ。

 スタッフも技師クラスが一同に揃い、壁際に並べられたイスに座って様子を見ている。
 
 通常の「本読み」と同じように、助監督のセカンドがト書きを読み、それぞれの俳優が自分のパートの台詞を読むというやり方で進める。

 通常、監督はそれを聞くだけだが、僕は音楽係をする・・・。


 (つづく)


*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと8日!


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